オーディションから1週間。はじめてのお稽古の日。
カメラマンさんやら、ビデオとってる方やら、ヒトがいっぱいでにぎやかな中、
いよいよお稽古がはじまる。
舞台上には、足がいっぱい吊ってある。
なんだか不思議な光景である。
とにもかくにも、まずは足の遣い方から。
みんなで舞台上にあがって、師匠方の見本をみて、
チャンレンジである。
歩く、歩く、ひたすら歩く・・。
誰かに師匠が注意をされるとき、カメラがビデオがずい〜っとよっていく。
それから、たぶん、師匠方に人形を持っていただいて、
足を遣ってみるなんてこともやってみたのだろうか。
あとになってわかるけど、ほんとにこのときの師匠方は
大変だろうな〜重かっただろうな〜と思います。
だって、初めて足を遣うときって、80%のヒトは、
思いっきりひっぱるんです。足を。
重いのなんの。
人形の重さがあるうえに、1歩、歩くごとにひっぱられると
私なんて即、もうダメ〜とねをあげます。
足遣う側もとにかく必死なので、「踏みしめなきゃ!」と
意識すればするほど、加減わからずひっぱるんですね〜。
こんなところからお稽古ははじまっていったのです。
次の日もお稽古。
師匠方はお泊りなので、昼間これるヒトはきてもいいよって
言ってくださる。
私、OFFの日。
で、行ってみる。
いれかわりで、4人くらいしかこなかったので、
なんと、しばし、マンツーマンで教えていただくことになる。
おそれおおいよ〜。
まだ師匠とあんまりお話ししたこともなく、
ドキドキもので、とっても疲れたひとときでありました。
あ、でもとっても緊張したけど、ミになった(よね?)ひとときでもありました。
すごく贅沢なことしてもらったな〜と今にしてみればよくわかる。
夜のお稽古では、
「闇夜のそろりそろりはOKかな〜」って。
とにかく、とっかかりがほしかったので、
闇夜でもなんでもよしとしましょう。
このあと、私の「文楽ってなあに?」の時期がはじまるのである。
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